●ファシリテーター:
office sb2 代表 中嶋 一顯氏
●ミーティングの内容:
ディベート形式で「いじめはなくなる派」と「いじめはなくならない派」で分かれてディスカッションを行いました。またディベートは【タメ口】で行うという縛りを設けました。まずは「なくならない派」の意見を付箋に書き出しました。意見としては人間には好き嫌いがある、個性を重んじると対立が生まれる、低学年になるほど加減がわからない、みんな仲良くは勝手な大人の理想である等たくさんの意見が出ました。私は初めは「なくなる派」としてディベートに参加しましたがなかなか反論が難しかったです。
1回目のディベートが終わり、2回目は初めの班の中で代表を一人決め、その一人は同じ場所に残り、そのほかは全員動くというワールドカフェの手法を用いて行いました。ディベートは合計2回行いました。その後、もう一度場所移動し、違う班に行き、そこの代表の方に2回のディベートの意見を共有しました。では実際に私たちには何ができるのかというのを考えた後、いじめを減らすために変えるのは「人」か「システム」かという視点で話し合いました。なくすために変えるのは「人」という意見の中には個性の尊重をする教育を行う、学校だけで生きていくことが全てではないということを教えること、コミュニケーション能力をつける教育、人のために自分が役に立ったという経験をさせてあげる等の意見が出ました。
「システム」を変えていくべきだという意見の中には、みんなが仲良しこよしすることが大切なんだという教師の教育法を変え、合う合わないはあってもいいんだよなど、仲良くしなければならないというプレッシャーを与えず、ストレスを感じさせない環境を作るべきだという意見や、学校の公式LINE@アカウントを作成し、カウンセラーや生徒が話しやすい第三者に相談しやすい環境を整えてあげる、また生徒全員が年に1度はスクールカウンセラーを訪れ、話を聞く機会を必ず作る方法を取るという意見もありました。最後は各班で話し合った内容を発表という形で共有して終わりました。
●感想:
いじめはなくならない派とシステムについて関心ある事項が多く出ました。システムに関しては、強制的に同じ場所に閉じ込められてしまい、特に小中学生は逃げ場が非常に少ないというふうに感じました。先生や親に相談しても大人の前では表面上解決したように見せて実は裏では最初より陰湿になってしまうことも多いです。大人の介入は必要なのかもしれないがあまりしてはいけないものではないかと考えました。
システムにしろ、人にしろ、今回でた解決案はなるほどと思う関心事項も多かったですが実現するのはなかなか難しいものではないかと思いました。日本の教育システムが変化して来ている現在、勉学の思考性を向上させないといけないだけでなくこのようないじめを少しでも軽減できるシステムを取り入れていかなければいけないと思いました。子どもたちの自尊心や自己肯定感を育ませて、満たされるという環境が整わない限り、現状のままになってしまうと思います。
「タメ口」で話すというとても難しい状況の中で話し合いましたが、逆にそれが場を和ませてくれました。つい、敬語になってしまった時とかにはみんなで笑って、恥ずかしさと難しさが混ざりあっていましたが、話し合いの空気感はとても良かったと感じました。 対話をすることは新たな発見ができるという素敵なことなんだという言葉になるほどと思いました。班の中に実際に教育関係の職業についている方もいて、また最近まで高校生、中学生だった学生もいて、多方面からの視点で話し合えたのですごくいい内容でした。
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